出産内祝いってなに?

出産内祝いってなに? 何を贈ればいいの?

出産内祝いってなに?何を贈ればいいの?

出産をすると親戚や友人、会社の同僚から出産祝いをもらうことがあります。出産祝いをもらったら、お返しとして出産内祝いを贈ります。その際には相手の方に失礼のないよう出産内祝いを贈るときのポイントやマナーをご紹介します。

※本文中には「出産祝い」と「出産内祝い」が出てきます。「出産祝い」とは赤ちゃんに対して贈られるお祝いの事です。 「出産内祝い」とは赤ちゃん(パパ・ママ)がお世話になった方々に贈るお祝いの事です。
現在では赤ちゃんが生まれた時に周りの方からもらうのが「出産祝い」、周りの方からもらったお祝いにお返しするのが「出産内祝い」となります。

1.出産内祝いの歴史 ~ 昔と今 ~

その昔、医療も今のように発達していない時代には赤ちゃんを出産するということはとても大変な事でした。多くの方の協力を得てお産をしていました。手伝ってくれた方々へ「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えていました。昔は今のように物を贈っていたわけではなく、お世話になった方々や親戚、友人などを自宅に招き赤ちゃんのお披露目を兼ねておもてなししていました。その祝いの席の帰りに感謝の気持ちを込めて手土産を渡していました。このようなお祝いの風習が時代の変化とともに変化して今に至っています。
現代では、「自主的に贈る」ことから周囲の方から頂いた「出産のお祝い」に対して、「感謝の気持ちを込めてお返しをする」というのが一般的になりました。

2.出産内祝いを贈るタイミング ~ いつまでに贈ればいいの? ~

出産内祝いはいつまでに贈ればいいの?と贈るタイミングが気になりますよね。一般的には出産のお祝いを頂いてから1ヶ月以内に出産内祝いを贈り、感謝の気持ちをメッセージカードなどと一緒に伝えましょう。出産時にお祝いを頂くことが多いことから生後1ヶ月くらいと考えて良いでしょう。
遠方に住んでいる人で夏季休暇や年末年始休暇など長期休暇の時に初めて赤ちゃんをお披露目する人からはその時にお祝いを頂くこともあります。そうした場合には、いただいた日から1ヶ月以内に出産内祝いを贈るようにしましょう。

3.出産内祝いの準備をしよう ~ 準備はいつからすればいいの? ~

生後1ヶ月といえば、赤ちゃんが生まれて初めて外出するイベントの「お宮参り」の時期と重なります。出産を終え、自宅に帰ってからは慣れない育児に奮闘していてあっという間にお宮参りの時期がやってきます。その間にゆっくりと出産内祝いを選んで贈る時間を確保するのは難しいでしょう。
ベビーランドでは安定期に入った妊娠6ヶ月くらいから、商品を選んだり、親戚や友人の住所リストを作るなど準備をされることをおススメします。住所リストは年賀状を見ながら作ると良いでしょう。分からない場合には両親に確認したりしましょう。遅くとも妊娠後期までには準備をしておきたいですね。

4.出産内祝いの相場 ~ いくらの品を贈ればいいの? ~

出産内祝いの金額は、いただいた出産のお祝いの品物や金額の半分~3分の1程度が目安となります。ただし高額なお祝いを頂いた場合には相場通りにお返しをするとかえって相手に気を使わせてしまう場合もあります。両親や親戚、会社の上司など目上の人から高価なものを頂いた場合には相場を気にせず、感謝の気持ちを込めて贈り物を選ぶようにしましょう。
いただいた出産のお祝いの3分の1以下の安価な商品や、逆に頂いた金額よりも高価な物を贈るのもマナー違反と思われてしまうようです。
大切なのは相手の方への感謝の気持ちを込めて商品を選ぶことです。ご夫婦で相手の方を想いながら品物を選びましょう。

5.出産内祝いの選び方 ~ 何を贈ったらいいの? ~

出産内祝いとしておすすめなのが、【赤ちゃんの名前や生年月日が入った名入れギフト】や【いくつあっても困らないタオルや洗剤などの日用品】です。相手が自由に好きなものを選べる【カタログギフト】も最近では人気です。

人気の名入れギフトには「形が残る商品」や「お菓子や消耗品などの形が残らない商品」があります。両親や親戚など親しい人たちには形が残る品を、友人や同僚などには、形が残らない品を贈る人が多いようです。名入れのお菓子は小分け包装された可愛い商品もたくさんあり友人や同僚に配るのに最適な商品がたくさんあります。

目上の人へ贈る品は高級な品のある品を!と考えがちですが大切なのは気持ちです。必ずしも高級な物を贈らなければならないわけではありません。また、職場の上司の場合には職場で渡すのではなく、自宅に宅配便で送るようにしましょう。職場ではお礼の言葉を伝え、品物は宅配便でお届けしますと伝えましょう。上司に手荷物をもって帰らせるのはやめましょう。

6.熨斗(のし)について ~ 熨斗ってなぁに? ~

出産内祝いに熨斗(のし)を添えるときは、生まれた赤ちゃんの命名披露もかねて、子供の名前を書いて送るのが一般的です。熨斗の表書きは「出産内祝」または「内祝」、水引は紅白蝶結びで水引の下には赤ちゃんの名前を入れましょう。読み仮名もふることができます。ママ・パパのこだわりの詰まった名前などで読み間違う可能性がある場合などは読み仮名を付けると良いでしょう。

出産内祝いの「のし」の基本


のしにはいくつかポイントがあります。「表書き」、「水引」、「内のし・外のし」などのルールがあります。地域によっても変わってくるので贈る先を確認して伝統やしきたりを踏まえて贈るようにしましょう。

【表書きについて】

表書きとは熨斗の表面に、お祝いの種類送り主の名前などを記します。
のし上:「内祝」または「出産内祝」と書きます。

のし下:赤ちゃんからのありがとうの気持ちとお披露目もかねて、「赤ちゃんの名前」を書きます。読み間違いの可能性がある場合には読み仮名もふるといいでしょう。※苗字を入れる場合もあります。

※のし下に書く名前は贈り主(プレゼントをあげる方)の名前を書きます。 たまに送り先(プレゼントをもらう方)の名前を書くと勘違いしている人もいます。 「誰からの贈り物なのかが分かるように贈り主の名前を書く」と覚えておきましょう。

【水引について】

水引には大きく分けると「結びきり」と「蝶結び(花結び)」があります。
蝶結びは何度でも結びなおすことができるので出産内祝いでは蝶結びを使います。縁起のいい「紅白蝶結び」の水引を使って熨斗を付けます。水引の本数も一般的には5本、もう少し丁寧に贈りたい場合には7本を使う場合もあります。

【内のし・外のしについて】

熨斗のかけ方には2種類あります。「内のし」は商品に直接のしをかけてから包装紙で包む方法です。「外のし」は包装紙の上から熨斗とかけます。どちらが良いか厳密な決まりはありません。一般的には「内のし」を使うことが多いですが、地域によっては「外のし」が使われるところもあります。贈り先の地域の風習やしきたりを確認しておくのもおススメです。

「内のし」は包装紙に熨斗が隠れてしまいます。渡すときには表書きが見えません。内祝いで用いられることが多いです。内祝いは自分に祝い事があった時に感謝の気持ちを伝えるために贈られてきました。相手のめでたいお祝い事(慶事)を祝うための贈答品ではないので控えめな表現の「内のし」がおすすめです。

「外のし」は包装紙の上に熨斗をかけます。渡すときには表書きが見えます。先方にどんな目的で贈ったかがすぐに伝わるため、結婚など贈答品を贈るときには「外のし」がおすすめです。
ただし、宅配便などで贈答品を贈る際には配達中に熨斗に傷がつかないように内のしにした方がいい場合もあります。

7.出産内祝いの渡し方 ~ どうやって渡したらいいの? ~

最近では宅配便での配送が多いです。以前は訪問して直接感謝の気持ちを伝えお渡しするのが一般的でした。時代とともに生活スタイルが変わってきました。実家から離れて暮らしていたり、便利な宅配便で配送してくれる業者が増えたこともあり宅配便で贈るのが主流になってきました。 産後は慌ただしい時期ということも先方も理解してもらえると思います。無理に訪問せず宅配便を利用すると良いでしょう。ベビーランドで出産内祝いをご購入いただきますと、商品ごとにどこへお届けするかが選べます。1軒1軒先方へ宅配便で配送することもできますし、いくつかまとめてご自宅へお送りすることもできます。

配送で贈るのが主流になったとはいえ、両親や親しい方、特にお世話になっている方には手渡ししたいといったこともあると思います。手渡しするときのマナーをご紹介します。

事前にアポを取る

先方に連絡をして予定を確認しましょう。先方の方の都合を優先し、早朝・深夜・食事時の時間はさけ訪問するようにしましょう。念のため前日に「明日何時にお伺いします。よろしくお願い致します」と確認を取ると印象も良くなるでしょう。

約束の時間よりも早く訪問しない

お迎えの準備などをして待っていてくれる先方に約束よりも早い時間に訪問するとご迷惑になる可能性があります。約束の時間ちょうどや数分遅れたころに訪問するように時間を調整しましょう。

出産内祝いの贈り物は紙袋や風呂敷に包みましょう

出産内祝いを持参するときには、贈り物が汚れないように紙袋か風呂敷に入れて持っていきましょう。包装紙や熨斗が汚れたり破れたりしてしまっては台無しです。

出産内祝いを渡すタイミングと向きは?渡すときの言葉は?

部屋に通されご挨拶をするタイミングで一緒に渡しましょう。この時には紙袋や風呂敷から出して渡すようにしましょう。紙袋や風呂敷は忘れずに持ち帰るようにしましょう。
渡すときは、まず正面を自分の方に向けておきます。次に渡すタイミングで先方から熨斗の表書きが読める向きに回転させて、両手で差し出します。テーブルの上で渡すときは、テーブルの上を擦らずに浮かせて渡しましょう。
日本人は渡すときに謙遜して「つまらないものですが」といってしまいがちですが「おいしそうなお菓子ですのでぜひ召し上がってください」などと心を込めて選んだことが伝わるように渡しましょう。

【例】
「出産祝いをいただいたことへのお礼の言葉を」
「子供の様子を話す」
「これからもよろしくお願いします」
「お祝いの品をありがとうございました。」
など

8.はじめての出産内祝いガイド

はじめての出産内祝いガイド
はじめての出産内祝いガイド 手順1 妊娠6~8ヶ月
妊娠6~8ヶ月
入院用のママグッズや産後に必要な肌着などベビーグッズをそろえます。この頃までにベビーランドの「レンタルカタログ」や「レンタルショッピングサイト」などを見始めましょう。

はじめての出産内祝いガイド 手順2 妊娠8~9ヶ月
妊娠8~9ヶ月
出産後は育児も始まり忙しい毎日になります。生後1ヶ月が出産内祝いを贈る目安なのでこの時期から親しい相手の住所リスト作りやカタログを見て贈る商品を決めておきます。

はじめての出産内祝いガイド 手順3 出産!
出産!
新しい家族の誕生です。10ヶ月の間、頑張りました。入院中は少しの間ですが赤ちゃんと一緒にゆっくり休みましょう。

はじめての出産内祝いガイド 手順4 退院
退院
母子ともに健康で落ち着いてきたら病院から退院します。産科の先生と相談して、だいたい1週間くらいで退院できます。

はじめての出産内祝いガイド 手順5 お七夜(生後7日)
お七夜(生後7日)
赤ちゃんの名前は決まりましたか? 命名用紙に新しい家族の名前を書いて飾りましょう。この頃から出産祝いが送られてきます。

はじめての出産内祝いガイド 手順6 産後1~2週間
産後1~2週間
出産祝いも続々届いてきます。出産前に作っておいたリストやカタログを見て決めていたギフトがここで役に立ちます。スムースに内祝いの注文が行えるようにしておきましょう。

はじめての出産内祝いガイド 手順7 お宮参り(生後1ヶ月)
お宮参り(生後1ヶ月)
赤ちゃんの健やかな成長を願って、家族で神社にお参りをします。赤ちゃんの顔を見せたい方はお祝いと頂いた方の家に伺って内祝いすることも良いでしょう。

はじめての出産内祝いガイド 手順8 内内祝い注文後の流れ1
内祝い注文後の流れ1
出産内祝いでは、熨斗(のし)に生まれた赤ちゃんの名前を書くのが一般的。漢字と読み仮名を両方載せることもできます。もちろん熨斗(のし)書きも専門のスタッフが担当します。

はじめての出産内祝いガイド 手順9 内祝い注文後の流れ2
内祝い注文後の流れ2
注文されたギフトは専門のスタッフがご選択いただいた包装紙できれいに真心こめて包装します。商品や送り先、メッセージカードを間違えないように何度も確認します。

はじめての出産内祝いガイド 手順10 内祝い到着(生後1ヶ月)
内祝い到着(生後1ヶ月)
熨斗(のし)の他に生年月日や赤ちゃんの写真が入ったメッセージカードを作れますので、相手の方も新しい家族の誕生により親近感がわきます。


9.出産内祝いのQ&A

Q:注文後すぐに商品は届きますか?


A:名入れ商品はご注文後に作成いたしますので1~2週間かかる場合があります。それ以外の商品は3~5日ほどで出荷します。


Q:出産祝いをもらったらすぐにお礼の連絡(電話)はした方がいいの? 出産内祝いを1ヶ月頃までに贈りますが、それまで何の連絡もしなくていいのでしょうか?失礼にならないでしょうか?


A:例えば遠方の方からお祝いが届いた場合や、人づてでお祝いを頂いた場合などが考えられます。 出産祝いを直接頂いた場合にはその場でお礼を伝えることができますが、間接的に頂いた場合にはどうしたら良いか悩んでしまいますよね。このようなケースではまず、3日~4日以内に電話やお手紙でお礼を伝えると良いでしょう。それから1ヶ月以内に贈るようにしましょう。


Q:内祝いを贈るのが遅れてしまった場合は?


A:出産内祝いは一般的には1ヶ月以内に贈るようにしますが、万が一過ぎてしまった場合には、一言お詫びのメッセージを添えて送りましょう。産後1ヶ月はドタバタしていてあっという間に過ぎてしまいます。体調がすぐれないこともあるでしょう。出産内祝いが遅れてしまっても誠意をもって対応すれば大丈夫でしょう。


Q:内祝いをすぐに贈ってもいいの?


A:遅くなるのも良くないですが、早すぎるのも良くないようです。今ではインターネットショップなど、すぐに出荷してくれるお店もあります。若い世代の人たちはすぐに出産内祝いが届いても気にしないかもしれませんが、年配の方や目上の方などはあまり早く届いてしまうと、「びっくりしたり」「お祝いを期待していたのか?」などと思われてしまう可能性も無きにしも非ずです。早すぎず、遅すぎずで1ヶ月くらいで届くように贈りましょう。


Q:先方に不幸があった場合には?


A:出産内祝いは一般的には1ヶ月以内に贈るようにしますが、先方に不幸があり喪中の場合には少し待つようにしましょう。四十九日の法事が終わり、先方が落ち着かれたころに贈るようにしましょう。目上の方などから頂いた場合には特に、1ヶ月以内にお返しをしないとマナー違反なのでは?と気になってしまいますよね。そのような時には、感謝の気持ちと、「出産内祝いの品を四十九日が過ぎたころに贈らせていただきます。」とお礼状を先にお送りしておくと良いでしょう。


Q:出産祝いを時間が経ってからもらった場合には?


A:出産から時間がたっていただいたお祝いに対しても、出産内祝いとしてお返しを贈るようにしましょう。いただいたお祝いに対しては必ずお返しをするのがマナーです。心を込めて感謝の気持ちを贈るようにしましょう。


Q:出産祝いをもらっていない人に内祝いを贈ってもいいの?


A:もちろんお祝いをもらっていない人に内祝いを贈っても問題はありません。日頃お世話になっている人に子供が生まれたことの報告と感謝の気持ちを込めて内祝いを贈られる方もいます。 現代の「出産内祝い」は「お返し」といった意味合いが強くなってきているのでびっくりされる方もいるかもしれませんが感謝の気持ちですので気にせずに贈っても問題ないでしょう。


Q:内祝いとして贈らない方が品は?


A:少し前まで縁起が良くないという人もいたのが、刃物や食器などです。年配の方の中には気にする人もいるかもしれません。